すこしまえのはなし
学生の経験とは、社会人になるにあたって実はあんまり役に立たないのではないかと、最近思うようになった。
例えば、お金の稼ぎ方。
そりゃ、学校ではこれこれこんな仕事があって、月にもらえるお金はこれくらい。
それで生活していくんだよと、教わりはするだろう。
だが実際、そんなことは小学生でもわかる。
親の姿を見ていればだが。
社会に出てから、どう振る舞えばいいのか。
そこが最も重要ではないかと思うのだ。
あいさつをしっかりしましょう。
返事をしっかりしましょう。
そこじゃないのだ。
年上しかいない会社という組織の中に、ついこの間まで同年代囲まれて育ってきた学生を、ぽんと放り込んでみたらどうなるか。
学校で習った数式なんかまず使わないし、どこを見ても年上の先輩。
お昼だって、話を合わせようにもタイミングがつかめない。
孤立してしまうだろう。
だから、というわけではないが、学生のうちに、まだ失敗しても許されるうちに、社会人の身のこなしを観ておくべきだと思う。
こんなよくわからない文章を書いている私も、まだ社会人若葉マークだ。
同僚もおらず、ご飯も味がしない。
そんな現状にいる私が、学生の頃にできていれば少し違ったかもしれないと後悔し
たことを、ここに書いておく。