趣味のお絵かき
趣味で絵をかく。
晒せるほど上手くはない。
元々はマンガ調の絵を描いていた。
今もだが。
だが、だんだんと人が描けなくなってきた。
いわゆるスランプみたいなやつだ。
そんなときに、とあるものに出会った。
ゼンタングル
はじめ、それを知ったとき、なんだこれはと思った。
ことばで説明するのは幾分難しいが、私が初めて持った感想は、こんな綺麗に描けるのかな、だった。
ぱっと見、細かに描きこまれ、とても人の手で描かれているようには見えない。
しかし、じっくり、ゆっくり、目を凝らして見つめていると、人の手によって描かれているからこその、線のブレやインクの溜りが見えてくる。
人が描いているという証拠を見つけて、描いてみたいという意欲を持った。
そこで見よう見まねでペンを持った。
結果はお察し、よくわからないものが出来上がった。
けど、なんか充実感があった。
それはきっと、何も考えずにペンを走らせ、いわゆる適当に描いたからだと思う。
今現在も、時間を見つけてはストレス発散のために、何も考えず手を動かしている。
出来上がるのがどんな形のものであれ、それは自分が作った唯一の作品であり、いつでも捨てられる至極自由なものになる。
私は今日も、自由な模様を描いている。